臨床検査技師。超音波検査の専門資格である超音波検査士の消化器と循環器の2つの資格を保有。POCUSインストラクターとして全国の医師にエコーの指導もしています。
早期発見の重要性に気づいてから、エコー検査で救える命を増やしたいという思いで検査を担当しています。
医師に超音波検査の指導をするインストラクターの臨床検査技師が行います。エコー検査は痛みなく、ゼリーを塗るだけで簡単に行える精度の高い検査です。
当院の超音波装置はエラストグラフィーによる肝臓の線維化を測定できます。肝障害の程度や肝硬変への進行度を正確に判断できます。超音波検査時に同時に行えます。
肝障害の原因及び経過を肝臓学会専門医が、限りなく正確に判断します。今後の治療や経過、具体的なプランに至るまで指導いたします。
早期膵がんの発見のために、腹部エコーが最も優れています。簡便な検査ですから、検診として定期的に受けてほしいです。肝臓専門外来では胆嚢、膵臓に関してもご相談いただけます。
臨床検査技師。超音波検査の専門資格である超音波検査士の消化器と循環器の2つの資格を保有。POCUSインストラクターとして全国の医師にエコーの指導もしています。
早期発見の重要性に気づいてから、エコー検査で救える命を増やしたいという思いで検査を担当しています。
腹部エコー検査は、ゼリーを塗りプローベをあてた部位の内部の情報を簡便に、得ることができます。身体で何が起こっているのかを知ることの出来るとても有用な検査です。
腹痛や肝障害などの原因を特定するのに役立ちます。胃・大腸に関しては内視鏡以上には状態を知ることはできませんが、肝臓・胆嚢・膵臓の状態を知るのには最も優れた検査です。
エラストグラフィー検査とは、超音波の波を使って肝臓の硬さを測定する新しい画像の診断方法です。体に負担はなく、副作用もありません。超音波検査時に同時に行えます。
肝臓はダメージを慢性的に受けていると線維化が生じ、硬くなります。線維化の程度を見ることで肝障害の進行の程度、肝がん発生のリスクを予知することができます。
最近注目を集めているNAFLD/NASH(非アルコール性脂肪肝炎)早期に線維化が起こる怖い疾患です。線維化が始まっているのであれば、医師も患者様も危機感を持って改善に取り組まなければなりません。また、エラストグラフィー検査で深刻な線維化の進行が疑われる場合には肝生検をおすすめする場合があります。
慢性的な肝障害をお持ちの方がエラストグラフィー(肝硬度測定)対象となります。
腹部エコーは小さなものも見つけることができ、病気の早期発見にも有用です。膵臓がんは進行が早く症状が現れた時には手遅れになっていることもある恐ろしい病
気です。助かるためには早期に発見し手術を受ける必要があります。
膵臓がんを早期に発見するとなると数mm~1cm程で見つける必要があるのですがこれは簡単ではありません。小さいから見つけることが難しいことに加え、症状がなく自覚症状もないため検査を受ける機会を逃してしまうからです。
ではどうすれば早期発見につなげることができるのでしょうか。それは『定期的』にエコー検査を受けていただくことです。40歳以上になるとがんのリスクは高まると言われています。ですが人は症状がないとなかなか病院で検査を受けようとは思わないはずです。
検査が大事だと分かっていても。症状がなくとも定期的に受けることで前回と比べて変化があった場合には異常に気づくことができますし、新たに発見することも可能となります。
定期的に受ける重要性を分かっていただけたと思いますが、検査を受けることに対していろいろ不安があるのではないでしょうか。エコー検査はそのような心配の必要はありません。身体への負担が非常に少ない検査だからです。痛みはなく、放射線被爆などの心配もない安全な検査です。準備もお腹のエコーを受ける際に食事を控えて来ていただくだけで準備が整います。検査時間も約10~15分と短時間で終わるのも特徴です。
病院ですと検査1つ受けるだけでも待ち時間がかなりかかってしまい、大変な思いをされたこともあると思います。ですが当院では検査も予約できますので待ち時間はほとんどなくスムーズに検査が可能となります。検査代も約1,500-2000円と比較的安価で受けることができます。
以上のことからエコー検査は定期的に受けることに適した検査だとお分かりいただけます。是非、皆様にはエコー検査をもっと身近に受けていただき、検診目的に活用していただければと思っております。
健診の結果でAST、ALT、γ‐GTP、等の肝臓の酵素が高くなっていると指摘された方は多いと思います。これらの肝臓の酵素は肝細胞が何らかの原因によって、壊されていることの指標です。
肝障害には下記に示すような様々な原因があります。原因を明らかにし、進行を食い止めることが大切です。少しずつであっても肝細胞の破壊がつづくと将来的には肝硬変に移行してしまいます。肝障害を放置することはとても危険なことです。
肝炎を引き起こすB型やC型肝炎ウィルスに代表されるウィルス肝炎です。ウィルスが体の中に入ると急性肝炎や慢性肝炎を引き起こします、黄疸や倦怠感で発症する一過性の急性肝炎で済めば、ほとんど問題ないですが、C型肝炎ウィルス(HCV)に感染すると半分ぐらいの人で慢性肝炎に移行します。
今はB型肝炎もC型肝炎も治る病気です、肝臓にダメージの少ない早い段階で治療を開始することが望ましいと言えます。肝障害を指摘されたら必ず精査を受けてください、血液検査で肝炎ウィルスをチェックすることが出来ます。
アルコールによって肝細胞が破壊されます。適切な飲酒量を守らないとアルコール性肝炎になり、やはり長期的には肝硬変⇒肝がんへとつながってしまいます。
日本酒で約5合を毎日20年以上飲み続けた場合、約10~30%の人が肝硬変になるとされています。肝硬変になる前であれば、禁酒により肝障害は劇的に回復します。
脂肪肝とは、肝細胞に中性脂肪が脂肪滴として過剰に沈着している状態です。原因は、食べ過ぎ、飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣にあります。ただ脂肪が貯まっているだけなら問題ないのですが、酸化ストレスなどが加わり脂肪性肝炎になると言われています。
脂肪性肝炎に移行するとやはり、肝細胞が少しずつ壊れていきます。お酒を飲まないメタボな人の脂肪性肝炎(非アルコール性脂肪肝炎:NASH)も肝硬変に移行することが多いことが知られています。
特殊な疾患や病態もありますが、血液検査や超音波で診断出来ることが多く、原因を明らかにすることで正しい治療が行えます。(どちらも確定診断のためには肝生検が必要になります。)
内服した薬剤が原因で肝機能障害を起こす疾患です。原因薬物には解熱剤や抗菌薬、漢方薬が多いが、どの薬物も原因になりうると考えられており、サプリメントでも肝障害がおこります。
発生機序は薬剤の直接的な毒性による肝細胞の破壊とアレルギー的な機序が考えられています。高度な肝障害が起こると嘔気や倦怠感、黄疸などの異常で気づかれます。肝障害が軽度の場合には、ほとんど自覚症状はなく、持続した状態で健診などの血液検査で指摘を受ける方がいます。治療はいずれも原因薬物を特定し中止することです。
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