胃ポリープ|横浜鶴見区の消化器内科・内視鏡(胃・大腸カメラ)|鶴見東口やはらクリニック
胃ポリープって何?
胃ポリープとは、胃の粘膜上皮にできた出っ張りの病変です。胃のバイリウム検査でよく指摘されている方が多いと思います。
一般的に胃のポリープは良性の組織でがん化リスクは非常に低いです。胃のポリープは大きく以下の2種類です。
胃底腺ポリープ
- 胃の粘膜と同じ色調の小型のポリープで多発する傾向があります。
- 中年女性にできやすいポリープですが、男性でも、どの年齢層の方にも見られます。
- ピロリ菌に感染していないキレイな粘膜の方に出来ると言われています。
- 原因は解っていませんが、女性ホルモンとの関連が言われています。
- プロトンポンプ阻害薬(PPI)の内服の継続で、胃底腺ポリープが大きくなり、数が増えることがありますが、このポリープががんになる心配はありません。
過形成ポリープ
- 赤みの強い色調、ゴツゴツした性状で、単発で存在することが多いです。
- ピロリ菌の感染が原因になっていることがあります。この場合、除菌によりポリープは消退傾向となります。
- がんになるリスクは少ないのですが、経過中にがんに変化した報告もあります。
- ピロリ未感染の胃がんであるラズベリー型胃がん(腺窩上皮型胃がん)との鑑別が難しいことがあります。
バリウム検査で胃ポリープあり、胃カメラが必要?
胃のポリープは胃がんとの鑑別を要することがあります。初めてバリウム検査でポリープを指摘された方は、必ず胃カメラを受けてください。上記の2つのポリープに該当する場合には経過観察でよいと思います。
胃底腺ポリープは2年毎に胃カメラを、過形成性ポリープはピロリ感染が関係している方が多いと思いますので1年毎の経過観察が望ましいものと思います。