病変の下に生理食塩水を注入して人工的に隆起を作ります。
大腸カメラ
大腸カメラ
静脈から鎮静剤を注射し、検査を行います。ウトウトと寝ている間に検査が終了していることがほとんどです。患者様ごとの年齢や体格に合わせ、麻酔薬の種類や量をオーダーメイドに調整し、安全に配慮した検査を実施します。麻酔に抵抗のある方には無麻酔の検査も実施しておりますので、ご相談ください。
挿入から診断、治療まで内視鏡検査を習熟している大腸内視鏡専門医が行います。当院では大腸内視鏡の挿入に関して強いこだわりを持ち、技術を積み重ねて来ました。他にない質の高い検査をお届けいたします。
大腸内視鏡検査には苦しい、痛いといったマイナスのイメージがあります。実際に麻酔薬を使用しなければ痛みを感じる方もいますし、麻酔薬を使用せずとも肛門の違和感を感じるだけの方もいます。人の大腸は長さや形、腸間膜の形、癒着の有無などなど、個人差があり、非常に多くのバリエーションがあります。これらが大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が一筋縄ではいかない理由です。様々なパターンの大腸をスムーズに挿入できるほどに熟達するには、多くの経験と修練が必要になります。
鎮静剤の使用も大切だと思います。ただ検査医の技量や熱量もとても大切なポイントです。院長は医師になってからの20年余り、大腸内視鏡の修練のために多くの時間を費やしてきました。大腸内視鏡の挿入から診断、治療まで大腸内視鏡に対する当院の熱量を検査から感じていただければと思います。
また、当院は大腸内視鏡挿入技術に特化した会『二木会』の会員です。二木会は質の高い大腸内視鏡検査の普及と大腸がん死亡の減少を目的とした会であり、定期的に勉強会を行っています。大腸内視鏡検査(大腸カメラ)に対するマイナスなイメージを減らせる様に努めております。
是非、少しでも多くの患者様に大腸内視鏡検査をお受けいただき、大腸がんの死亡の減少に貢献したいと考えております。
(*1)大腸ポリープ 診療ガイドライン2020改訂第2版より
年齢を重ねると大腸がんのリスクは上がっていき、60歳代がピークとなります。40歳を超えた方は、症状がなくても一度は大腸内視鏡検査を検討しましょう。
食事の欧米化に伴い、日本でも大腸がんで亡くなる方が増えています。多くは大腸内視鏡検査をうける機会のなかった方です。大腸がんの予後は、早期発見が鍵となります。さらには大腸がんになる前のポリープを切除することにより、大腸がんによって死亡する可能性を大幅に減らせます。定期的に大腸内視鏡をうけてポリープ切除を行い、大腸がんの予防をしましょう。
大腸がんは大腸ポリープが成長していく過程の中で生まれます。最初は一個のがん細胞ですが何年もの時間を経て進行し大腸がんになりリンパ節や肝臓などに転移していきます。大腸ポリープの段階で内視鏡で取り除いてしまえば、進行がんになる芽を摘んでしまうことと同じです。
また、すでに大腸ポリープにがんが入っている場合でも早期であれば内視鏡切除で治すことができます。大きさや形状によりますが、大腸ポリープは10㎜以上に成長する前に切除するのが望ましいと考えます。
便潜血反応はやや進行した病変を拾い上げる傾向にあり、ポリープや早期がんの病変を見つけるには、内視鏡検査が有用です。症状がない時期に一度、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けることをお勧めします。より早期な時期でがんを見つけられれば、開腹手術は必要なく、内視鏡で治療することが可能だからです。
できれば、40歳を超えた方は一度、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受け、自分の大腸の状態や10年後にがんに発展するポリープはないのか?などを確認することが大切だと思います。あなたの早い対応が、将来のあなたとあなたの家族を守ります。
AIを活用した内視鏡補助システムで早期大腸がんや大腸ポリープの発見をサポートします。大腸内視鏡AIは、膨大な内視鏡画像を繰り返し深層学習しています。実際には医師が観察している内視鏡画面上で、リアルタイムに病変を察知し、場所を指摘します。
内視鏡検査医の病変の検出をサポートし、早期大腸がん及び、大腸ポリープの発見に繋げることができます。個人的には、病変を指摘する能力は、人間の目が総合的に優れていると思っています。ただ人間の脳は疲労しますし、また検査医ごとに病変の検出率にも差があります。
AIのサポートがあれば精度が増します!
病変の発見率は、AIを搭載することで10%以上あがることがランダム化試験によって、すでに証明されています。
医師単独よりもAI併用の方が病変の検出精度が上がると言わざるを得ません。線種性の大腸ポリープを切除することで、大腸がんの罹患率および死亡率が低下することが明らかになっています。 質の高い検査を担保できる意味で大腸内視鏡AIは患者様に有益と考えています。
苦痛のない、丁寧でやさしい大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を提供いたします。以前、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けたがとても大変だった方は是非ご相談ください。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)とは?
少し大き目の病変、またはやや平坦な病変を切除するときに用いられる方法です。
内視鏡で生理食塩水を注入
病変の下に生理食塩水を注入して人工的に隆起を作ります。
内視鏡スネア
スネアと呼ばれる輪状のワイヤーで病変を含めて、縛っていきます。
内視鏡で絞扼し焼き切ります
絞扼しきったところで高周波の電流を流し、焼き切ります。
大腸のポリープがはがれる
この時痛みはありません。
電気を流さずに切除する、つまり電気による粘膜の火傷(やけど)を作らない切除の方法です。 スネアで縛り切るところは同じですが、熱損傷がないことで、ポリープ切除の合併症として避けられないと考えられていた術後の出血が起こりづらくなります。
ただし、1㎝を超えるような大き目のポリープや抗血栓薬(血液がサラサラとなり、出血が止まりづらくなる薬)を内服されている方は、従来の通電する切除方法が望ましい場合があります。
当院でも1㎝以下の小さいポリープに対してはこの方法を導入しています。手術費用に違いはありません。
大腸内を空気でなく水を充満された状態にすると、病変をスネアで縛る行為が容易になります。当院では平坦な病変で、なるべく一回の絞扼での切除が望ましい病変に対して、この方法を導入しています。この方法を行うことで広い病変の切除が容易になります。
一回の切除で取れた病変は、後の病理検査の精度が高くなるメリットがあります。またこの方法は大腸粘膜の下にある筋層を傷付けにくく、腸に穴のあくリスクが少なくなります。当院では病変ごとに最善の治療法が行えるようにしております。
まずは診察にお越しください。現在の症状やこれまでの病歴などを伺います(人間ドックや健診の検査結果一式をお持ちください)。 患者様のご都合に合わせて検査日程を決定し、検査についての説明を行います。内服薬や患者様の身体の状態を拝見いたします。
内視鏡エキスパートナースが在籍しているのが当院の強みです。内視鏡検査やポリープ切除は医師一人ではできません。
当院では内視鏡に特化したエキスパートの看護師が内視鏡治療の介助をしています。
「緊張した患者様への配慮」から「ポリープ切除の処置具の操作」まで、その役割はとても重要です。
経験豊富なエキスパートナースのサポートがあり、よい検査が可能になっています。
「息の合ったチーム力の高さ」が、鶴見東口やはらクリニックの強みです
前処置
朝、下剤を服用していただきます。
検査の4時間まえを目安に洗浄液の内服を開始してください。検査の30分前に来院してください。
半個室の回復室で、検査着にお着えいただきます。
検査
鎮静剤を注射しウトウトした状態で検査を開始します。
内視鏡を大腸の一番深いところまで挿入し、大腸全体を観察します。ポリープが見つかった場合は、同時に切除いたします。
検査時間は、通常10分〜15分程度で終わります。
検査終了後
検査終了後は鎮静剤の影響が落ち着くまで、ストレッチャーに寝たままお休みいただきます。
30分程度お休みいただき、全身状態を確認した後、着替えていただきます。
検査結果の説明
検査結果について、モニターを見ながらご説明いたします。
ポリープ切除を行った場合は今後の注意事項がありますので、併せてご説明いたします。なお、採取したポリープや組織の検査は、約1週間後に結果が出ますので、後日説明いたします。
1割負担 | 3割負担 | |
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大腸内視鏡検査のみ | 約2,500円 | 約7,500円 |
大腸内視鏡検査+組織検査 | 約3,000~5,000円 | 約10,000~16,000円 |
大腸内視鏡検査+ポリープ切除 | 約7,000~10,000円 | 約20,000~40,000円 |
*料金は全て税込価格です
大腸内視鏡検査ではある程度、大腸がきれいな状態でないと観察できない部位ができ、精度の高い診断ができません。検査前日から食事制限などの準備が必要になります。
当院では質の高い大腸内視鏡検査を行うため、検査前日の食事の注意点がございます。また、いつも前処置が上手くいかない方には、専用の検査食を食べていただくようにしています。(検査食は薬局にご用意しております。)夕食は20時までに軽めに済ませ、それ以降は水分(水、お茶、スポーツドリンクのみ)にしてください。前日は水分を多めに摂取し、渡されている下剤を就寝前に服用してください。
消化に良い食べ物を前日の20時までにお食事を済ますようにしてください。水・お茶・スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
夕食は、うどん・おかゆ・具の入っていないスープ等、消化に良い食事を心がけてください。
避けていただきたい食べ物は、肉・油物・きのこ・豆・野菜・海藻・スイカやキウイフルーツなどの種のある果物です。
検査当日、検査前は食事を摂らないようお願いします。お渡しした下剤と水・お茶・スポーツドリンクは摂取可能です。
常用されているお薬は検査予約時の指示通りに服用してください。
大腸カメラでポリープ切除を行わなかった場合は、特に制限はありません。鎮静剤の影響が残るため、飲酒のみお控えください。
大腸ポリープを切除したあとは切除部からの出血のリスクがあるため、食事の注意が必要です。
消化の良い食品 | 消化の悪い食品 | |
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穀物類 |
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魚介類 |
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肉類 |
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イモ類 |
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豆類 |
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卵類 |
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乳製品 |
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野菜類 |
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果物 |
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油脂類 |
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菓子類 |
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飲み物 |
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おにぎり
必ず海苔を外してお召し上がりください。
サンドイッチ
レタス、きゅうり、トマトなどの野菜類は除いていただき、サンドイッチ、たまご、ツナなどの具材を選んでお召し上がりください。
サラダチキン
プレーンなものを選んでください。
焼き魚
天ぷらやフライなどの脂っこいものを避けていただき、焼き魚(魚の種類は問いません)を食べるようにしてください。
白ごはん
レトルトパックご飯でも可能です。玄米(発芽玄米や雑穀米等)は避けてください。
お粥
薬味などは入れずに、玉子がゆ、鮭がゆなどを食べるようにしてください。
うどん・素麺
薬味やネギなどは加えず、そのまま食べるようにしてください。
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