当院ではアニサキス症が疑われる場合は胃カメラで虫体の摘除を実施します。胃カメラ検査で胃の粘膜に刺さっているアニサキスを直接取り除きます。
この時、全虫体を残さないように摘除することが必要です。虫体が胃粘膜に入り込むことでアレルギー反応がおこり、周囲の粘膜が腫れた状態になります。
当院ではこの場合の胃カメラも鎮静剤を使用し苦痛なく処置ができるようにしております。
アニサキスは海に生息している寄生虫の一種です。特にイカ、アジ、サンマ、サバ、タラなどの海鮮類に寄生しています。お刺身やお寿司などで、生の状態でアニサキスが寄生した魚介類を食べると、胃粘膜にアニサキスが入り込み、胃痛・腹痛、嘔吐、吐き気が生じます。
アニサキスは人間の体内では生息ができないので、アニサキス症は数日程度で症状は治まりますが、数日間はかなりの痛みを伴います。アニサキス症が疑われる場合はお早めに胃カメラを行い取り除くことが最善の治療となります。内視鏡のできる当院までご相談ください。
アニサキス症にはいくつかの種類に分類することができます。
胃アニサキス症
生の海鮮類を食べて数時間からおおよそ3.4時間後に、激しい胃痛・腹痛、吐き気、嘔吐、胃の不快感を感じます。また、アニサキス症の胃痛・腹痛は特徴的です。
一定間隔で痛みを感じたり、落ち着いたりを繰り返します。患者様は大変な痛みを感じていますが、腹部の触診上は軟らかく炎症の少ない所見を示すのも特徴です。
腸アニサキス症
生の海鮮類を食べて半日から数日後に、下腹部の痛み(特に腹部)や胃アニサキス症と同じように嘔吐、吐き気、胃の不快感がみられます。
腸アニサキス症が重症化した場合は、腸のむくみ、腸閉塞(イレウス)、腸壁に穴が空く(穿孔)などの合併症を引き起こすことがありますが、非常に稀です。
アニサキスアレルギー
アニサキスに感染することで蕁麻疹のような症状、アナフィラキシー・ショック、血圧の低下、呼吸困難などの症状が生じることがあります。
当院ではアニサキス症が疑われる場合は胃カメラで虫体の摘除を実施します。胃カメラ検査で胃の粘膜に刺さっているアニサキスを直接取り除きます。
この時、全虫体を残さないように摘除することが必要です。虫体が胃粘膜に入り込むことでアレルギー反応がおこり、周囲の粘膜が腫れた状態になります。
当院ではこの場合の胃カメラも鎮静剤を使用し苦痛なく処置ができるようにしております。
アニサキス症の一番の予防法は、アニサキスに寄生している海鮮類を食べないことですが、難しい場合もあるかと思います。生の海鮮類を食べる時は、目で虫体がいないことを確認して、しっかり咀嚼してから飲み込むよう心掛けてください。
また、アニサキスは70℃以上または60℃以上の加熱処理(約1分間)、24時間以上の冷凍保存で死滅するといわれていますので参考にしてください。
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