便潜血検査が陽性になったら・・|横浜鶴見区の消化器内科・内視鏡(胃・大腸カメラ)|鶴見東口やはらクリニック

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便潜血検査が陽性になったら・・

便潜血検査が陽性になったら・・|横浜鶴見区の消化器内科・内視鏡(胃・大腸カメラ)|鶴見東口やはらクリニック

2024年10月16日

もし大腸がん検診で便潜血反応が陽性になったら

便潜血反応で陽性になる病変は、がんやそれに近い進行したポリープが多く、痔だと放置してしまうは、大変危険です。

がんの患者数(2019年)
大腸がんの年齢階級別死亡者数

男女共に大腸がんの罹患率、死亡率は年々高くなってきています。

過去5年以内に大腸内視鏡検査を受けていれば、少し安心できますが、それでも大腸内視鏡検査は必要と考えます。

便潜血検査の精度と実際

もちろん大腸がん以外の疾患でも便潜血反応は陽性になります。一番多いのが内痔核(いぼ痔)などの肛門疾患。がんでは無いが大きめのポリープも陽性になります。実際に、便潜血検査陽性の30-40%の方は、大腸内視鏡検査をしても大腸になんの病変も認めません。

また、便潜血反応1日法で62%の死亡率の減少効果があると証明されています。ただし、この死亡率減少は、大腸内視鏡検査を受けた場合の話です。

便潜血検査陽性の次の精査方法は何種類かありますが、基本的には大腸内視鏡検査が一番精度が高いです。

しかし、苦痛のない、精度の高い大腸内視鏡検査を行える施設が多くない事もあり、精密検査の受診率は54%ほどにとどまるのが現状です。

痛い、辛いと言ったイメージが先行してしまうのでしょうか。

大切なのは早期発見です!

日本の臓器別の死亡者数で、大腸がんは上位に入ります。一生のうちに大腸がんにかかる割合は、男性で11人に1人、女で13人に1人とも言われています。

大腸がんは早期の段階で治療を行うと完治させることが出来ます。さらに言えば、大腸ポリープの段階で内視鏡切除できれば理想的と考えます。

年齢階級別(全国累計地 2014)

◎当院では鎮静剤を使用し、寝ている間にできる大腸内視鏡検査を行っております。一度ご相談いただければと思います。

Q&A

便潜血一回だけ陽性でも大腸内視鏡は必要ですか?

必要です。一般的に便潜血反応の感度は報告によりますが、70%前後と言われています。従って、大腸がんでも約30%位は陰性となってしまいます。更には早期大腸がんの50%は陰性になります。つまり、早期がんで『便潜血検査が2回中1回陽性』は十分に有りえます。

内視鏡で大腸ポリープの切除をするとがんの予防になるのですか?

大腸ポリープ(腺腫)から、大腸がんになる経路はおおよそ証明されています。ですから、大腸ポリープを切除することで大腸がんを予防することに繋がります。また、便潜血検査陽性から大腸内視鏡検査を受けた人のうち、大腸ポリープ(腺腫)が発見される頻度(大腸腺腫発見率;adenoma detection rate)は40-50-%と言われています。便潜血陽性の方の半分に近い方に、大腸ポリープが存在していると言えます。

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