
飲まない大腸前処置-ブラウン法
飲まない大腸前処置-ブラウン法
大腸カメラを受ける際には、腸の中をキレイにする「前処置」が必要です。
洗浄法は今でも大量の洗浄液(約2ℓ)を内服する方法が一般的ですが、「味が苦手」「量がつらい」といった声も多く聞かれます。
そこで当院では、新しく洗腸法の「ブラウン法」を導入しました。
ブラウン法とは、洗浄液を飲まずにお湯の浣腸で腸を洗浄する方法です。
病院内で少なくとも一回はお尻からお湯の浣腸を行い、体にやさしく腸の中をきれいにしていきます。
比較項目 |
通常の前処置 (洗浄液) |
ブラウン法 |
---|---|---|
洗浄方法 | 洗浄液を約2L飲む | お湯で腸を洗浄 |
所要時間 | 自宅で2時間かけて内服 | クリニックで1時間程度 |
体への負担 | 洗浄液による胃腸への刺激 | 温かいお湯の浣腸で負担少なめ |
吐き気・不快感 | 出やすい場合がある | 出にくい |
ご自宅での準備 |
前夜の下剤内服 当日の洗浄液の内服 |
前々日からの下剤 前日は検査食 |
※注意)
ご高齢の方で肛門機能が悪く、浣腸を我慢できない方には、あまり向かない方法です。
検査前々日 | 検査前日 | 検査当日 | |
---|---|---|---|
食事 | お粥など主に 野菜抜きの食事 |
検査食 (1400円前後で購入) |
水分を自由に摂取、水・お茶・ スポーツ飲料可 |
内服・処置 |
寝る前に 下剤内服 プルゼニド3錠 |
寝る前 下剤 ラキソベロン1本 マグコロール1包 |
来院後に お湯の洗腸を 少なくとも1回 |
①前々日から下剤を飲む必要がある
②前日は検査食を一日摂る
③当日は飲まない代わりにお湯による洗腸がある
「ブラウン法」は、これまで洗浄液が飲めずに大腸カメラを敬遠されていた方に、是非お勧めいたします。
ただ、洗浄液を用いた前処置比べ、洗浄度合が安定しないもの事実です。
大腸カメラは大腸がんの予防として、とても有意義な検査であり、
もっと身近な検診として受けて頂きたいと考えます。
ブラウン法がもっと快適に大腸カメラを受けて頂ける選択肢の一つとなることを期待しております。
大腸カメラに少しでも不安がある方、ぜひ診察時にご相談ください。
あなたに最適な前処置方法をご提案致します。
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