
大腸内視鏡AI
大腸内視鏡AI
当院では、最新のAI(人工知能)技術を搭載した大腸内視鏡システムを導入しています。
このAIは、検査中にリアルタイムで腸の映像を解析し、
大腸ポリープ、特にがんの前段階である腺腫などを瞬時に発見・強調表示してくれるものです。
つまり、「見落とさないための補助役」として、医師と一緒に画面を見ながらサポートしてくれる存在です。
内視鏡検査では、人間の目でも見逃してしまうような小さなポリープや、平たく目立ちにくいポリープもあります。
そこでAIの出番です。AIは24時間疲れ知らずで、検査中のすべての映像をミリ単位で正確に解析し、わずかな異常も見逃さずに反応します。
① Wangら(2019, Gut誌掲載)
中国で1,058人を対象にした研究では、AIを使った内視鏡では腺腫の発見率(ADR)が29.1%、従来の検査では20.3%。
➡ 約9%の差で、AI群が明らかに高かったという結果でした。
② Repiciら(2020, Gastroenterology誌)
イタリアの多施設試験では、AI搭載群でADRが54.8%、非AI群では40.4%。
➡ 1.3倍の発見率で、特に5mm以下の微小なポリープをよく検出。
③ Xuら(2023, Clin Gastroenterol Hepatol誌)
中国と香港の11施設の大規模試験(3,059人)で、AI搭載で進行腺腫(がんになりやすいポリープ)も検出率が向上。
➡ 経験の浅い医師でも、ベテランと同等の精度が得られたという点が注目されました。
AIがすごいと聞くと、「人間はいらなくなるの?」と思われる方もいるかもしれません。
でも実際は、AIは医師の判断を支える補助的なツールです。
最終的な診断・処置は、あくまで内視鏡医が行います。
AIが「怪しい影がありますよ」とアラートを出し、医師が「これは取るべきポリープか」を判断する、そのような「チームプレー」のような形です。
私たちは、ただ検査をするだけでなく、「患者さんにとって最も安心・安全で、意味のある検査」を提供したいと考えています。
AIを導入することで、
という明確なメリットがあります。
大腸がんは早期に見つければほぼ100%治る病気です。
そして「見逃さない」ことが、最も大切です。
AIという新しい技術を導入しているクリニックは、まだ全国的には少数派です。
当院では、**技術と人の両方を活かした“質の高い医療”**を目指し、AIをいち早く導入しました。
「安心して任せられる内視鏡検査を受けたい」
そんな方にこそ、ぜひ受けていただきたいと考えています。
当院では、内視鏡専門医がAIの力を活かしながら、「見逃しゼロを目指す」質の高い検査を行っています。
AIと人の技術が組み合わさることで、より確実で、より安心な大腸検査をご提供できると考えています。
「大腸がんが心配だけど、検査はちょっと不安…」
そんな方にこそ、やさしく・確実な検査をお届けしたい。
患者さん一人ひとりに寄り添いながら、最先端の医療でサポートいたします。
文責 鶴見東口やはらクリニック 矢原青
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