便潜血検査が陽性になったら・・|鶴見東口やはらクリニック|鶴見区の消化器内科・内視鏡専門医

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医療コラム

便潜血検査が陽性になったら・・|鶴見東口やはらクリニック|鶴見区の消化器内科・内視鏡専門医

便潜血検査が陽性になったら・・

  • もし大腸がん検診で便潜血反応が陽性になったら。

初めて陽性になった人は、必ず速やかに大腸内視鏡検査を受けてください!!

便潜血反応で陽性になる病変は、癌やそれに近い進行したポリープが多く、痔だと放置してしまうのは、大変危険です。

 

日本の大腸癌は40歳から増え始めます。そして、全大腸癌の約30%がこの検査をきっかけに発見されてます。

 

 

 

男女共に大腸癌の罹患率、死亡率は年々高くなってきています。

 

 

 

便潜血検査は2回中1回だけ陽性でも検査は必ず必要です。(理由は下のQ&Aに示しました。)

過去5年以内にCSいれば少し安心できますが、それでも大腸内視鏡検査は必要と考えます。

 

ただ、癌であっても70%は早期癌です。『早期癌の90%は転移などなく根治できる。』と言われています。

 

 

  • 便潜血検査の精度と実際

便潜血検査では、約7%の人が陽性となり、「精密検査が必要」という判定を受けます。そしてこの内、実際に癌がみつかるのは6-7%の方です。

 

もちろん大腸癌以外の疾患でも便潜血反応は陽性になります。一番多いのが内痔核(いぼ痔)などの肛門疾患。癌では無いが大きめのポリープも陽性になります。実際に、便潜血検査陽性の30-40%の方は、大腸内視鏡検査をしても大腸になんの病変も認めません。

また、便潜血反応1日法で62%の死亡率の減少効果があると証明されています。ただし、この死亡率減少は、精密検査を受けた場合の話です。

便潜血検査陽性の次の精査方法は何種類かありますが、大腸内視鏡検査が一番精度が高く、基本です。

しかし、苦痛のない、精度の高い大腸内視鏡検査を行える施設が多くない事もあり、精密検査の受診率は54%ほどにとどまるのが現状です。

痛い、辛いと言ったイメージが先行してしまうのでしょうか。

 

  • 大切なのは早期発見!

日本の臓器別の死亡者数で、大腸癌は上位に入ります。

一生のうちに大腸癌にかかる割合は、男性で11人に1人、女で13人に1人とも言われています。

大腸癌は早期の段階で治療を行うと完治させることが出来ます。

さらに言えば、大腸ポリープの段階で内視鏡切除できれば理想的と考えます。

 

       出典:小野薬品工業

 

 

  • Q&A

Q.便潜血一回だけ陽性でも大腸内視鏡は必要ですか?

→A.必要です。一般的に便潜血検査の感度は報告によりますが、70%前後と言われています。従って、大腸癌でも約30%位は陰性となってしまいます。更には早期大腸癌の50%は陰性になります。つまり、早期癌で『便潜血検査が2回中1回陽性』は十分に有りえます。

 

Q.内視鏡で大腸ポリープの切除をすると癌の予防になるのですか?

→A.大腸ポリープ(腺腫)から、大腸癌になる経路はおおよそ証明されています。ですから、大腸ポリープを切除することで大腸癌を予防することに繋がります。また、便潜血検査陽性から大腸内視鏡検査を受けた人のうち、大腸ポリープ(腺腫)が発見される頻度(大腸腺腫発見率;adenoma detection rate)は40-50-%と言われています。便潜血陽性の方の半分に近い方に、大腸ポリープが存在していると言えます。