過敏性腸症候群外来|鶴見東口やはらクリニック|鶴見区の消化器内科・内視鏡専門医|JR鶴見駅徒歩3分

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過敏性腸症候群外来

過敏性腸症候群外来|鶴見東口やはらクリニック|鶴見区の消化器内科・内視鏡専門医|JR鶴見駅徒歩3分

過敏性腸症候群(IBS)は
治る病気です!

当院の過敏性腸症候群外来(IBS外来)の特徴

  1. これまで5000人余りのIBS患者様と向き合ってきた経験

    IBSの診療はときに非常に困難ことがあります。当院では患者さんと一緒に悩み苦しんだ時期がありました。
    多くの患者様と接し、学んできたおかげで、ある程度、系統化してIBS診療を行うことが出来ております。
    患者様にご満足頂ける治療です。

  2. 心療内科的なアプローチも行います。

    患者様の心のケアも必要になることもあり、ただ胃腸の薬を出せばいいものではありません。
    心の回復とともにIBS症状も改善していき、治療を卒業していく方が多く居られます。

  3. これらの知見を後進の消化器内科の先生たちにも広めるべく、指導をしております。

    IBSの患者様が増えてきております、少しでもIBSで苦しむ患者様が減ってほしいと考えいます。
    後進の先生方に、経験から分かってきたIBSの診療をお伝えしています。

過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群(IBS)は治る病気です!

ストレスの多い現代社会において、おなかの症状を抱えている方が増えています。
日本人では10人に1-2人がIBSになると言われています。
比較的、若い方にみられることが多いのですが、いつ誰がなっても不思議ではありません。
下記のような症状、あなたにも心あたりありませんか?

  • 大事な会議の前におなかが痛くなる
  • 通勤電車の中でおなかが痛くなり、途中下車する
  • 車で通勤や車での遠出、渋滞でおなかがいたくなる
  • 夕方になるとおなかが張ってくる
  • 食べるとすぐにトイレに行きたくなる
  • 授業中におなかが痛み集中できない
  • テスト前におなかが痛む
  • おなかに違和感があり常に心配している
  • 朝起きるとおなかが痛みトイレに何回も行ってしまう
  • 腹鳴が気になってしまい、仕事に集中できない
  • おなかがゴボゴボなって、ガスが溜まっているように思う
  • 排便してもすっきりしない残便感がある

このような症状でお困りでしたら是非当院へご相談ください。長年悩まれていた方もよくなっています。

『これが私の体質だから』とあきらめるのは良くありません。

微弱なストレスにおなかが反応しているケースも見られます。
おなかの症状に悩み、そのことにより、うつや不安障害になってしまう方もいるのです。

長い期間、一人で悩まないこと!これが大切です。

悩んでいた期間が長いことで、体に染み付いてしまった症状は除きにくくなります。

また、これまでどこの病院に行ってもしっくりと良くならなかった方で、少量の抗不安薬を組み入れることで、劇的に改善することがあります。

すべての方に抗不安薬の適応があるわけではありませんが、
悩んでいる症状や悩んできた期間、心理背景、症状の起こる決まったシチュエーションの有無、他の薬の効き目などから判断いたします。

 

治療の流れ

IBSはなかなか特効薬のない疾患ですが、症状を緩和する薬がいくつかあります。まず、これらを組みわせて症状を緩和していきましょう。症状から薬を選択しますが、効き方は人によって異なります。薬を開始して症状がどの様に変化していくか相談していきます。自分に合う薬を見つかり、症状が緩和されると気にせずに過ごせる時間が増えますね。すると自然と症状自体も起こり難くなります。こうなると一段階クリアです。

 

IBSの治療を諦めないで!

IBSの診療は本当に難しく、患者さんと一緒に悩み苦しんだ時期がありました。ただ胃腸の薬を出せばいいものではなく、患者様の心のケアも必要になることがありました。多くの患者様と接し、悩んできました。そのおかげもあり、最近はある程度、系統的に治療を行う事が出来る様になりました。これまで諦めずに当院に通院して下さった患者様のおかげです。これらの知見を後進の消化器内科の先生たちにも広めるべく、活動をしております。

IBSの治療は少し時間を要することがあります。少しづつ変化していき、気づいたら忘れていた。その様な治り方です。

諦めないで続けましょう!元気になれます!

長年悩んでいた患者が元気になられる姿は、医療人として非常にうれしく、IBS診療の醍醐味だと感じています。

IBSは治る病気です!

 

IBS症状を起こしやすい食事内容ベスト3

1.脂質の多い食事

多くの研究で脂質過多の食事はIBS症状を引き起こすと報告されています。

2.香辛料

唐辛子の成分のカプサイシンは消化管運動を亢進して痛みにつながるとの報告があります。生姜やコショウやカレー、ターメリックなどを多く含む食品を摂取する頻度が高いとIBSの罹患につながる報告されています。

3.カフェイン

カフェイン類は大腸、特にS状結腸の運動を亢進させる作用があり、IBSの症状を引き起こすと報告されています。

低FODMAP食

IBSに患者さんの好ましい食事として、FODMAP食を避ける事が症状を抑えると言われています。FODMAPとは発酵性の糖質の4種類それぞれの頭文字です。

Fermentable:発酵性の
Oligosaccharide:オリゴ糖

小麦、玉ねぎ、豆類(レンズ豆)、納豆など

Disaccharides:二糖類

ヨーグルト、牛乳、クリームなど

Monosaccharides:単糖類

りんご、ナシ、スイカ、ハチミツ、アスパラガスなど

Polyols:ポリオール

きのこ類、さつまいも、セロリ、アボガドなど

FODMAPは腸で分解・吸収されにくく、大腸で腸内細菌と反応してガスを発生させます。これらをさける食事、低FODMAP食でIBS症状が改善する報告が欧米を中心に示されています。

☆低FODMAP食が日本人にとって正解かどうかはわかりません。

低FODMAPがIBS症状を軽減する報告は欧米と中心にした研究です。これらは腸内細菌を介しての反応と思われます。 欧米人と日本人では腸内細菌叢が異なりますからこだわり過ぎには注意が必要です。

☆低FODMAPにこだわり過ぎない。

『何は食べてはダメ!』『もっと低FODMAPにしないと!』と気にしすぎても、逆に生活の質が低下してしまいます。

経験的に苦手だと感じている事を大切にして、食品の制限は患者さんごとに判断すべきと考えます。

 

 

機能性ディスペプシア(FD)

機能性ディスペプシア(FD)

食後のむかつき、早期飽満感、重たい焼ける感じなどの不快感がみられ、内視鏡で診ても原因がハッキリとしないのがこの疾患です。
以下のような原因が挙げられますが実際には心的ストレスが原因になっているケースがとても多くみられます。

原因として・・

  • 胃の運動障害

    食べたものを胃に貯える 貯留能力の低下
    胃から十二指腸へ押し出す 排出機能の低下

  • 胃酸分泌

    痛みに過敏な状態になっている可能性があり、正常な酸の分泌でも痛みや灼熱感を感じていることがあります。

  • ストレス

    心理的・社会的要因と機能性ディスペプシア(FD)は関係があると言われています。     (不安症状がFD発症の危険因子であることがある研究で示されています。)

  • ヘリコバクター・ピロリ菌

    胃潰瘍や慢性胃炎、胃癌の原因にもなっている胃粘膜に生息する菌です。
    この菌の除菌により、機能性ディスペプシア(FD)の症状が改善することがあります。

治療に関して

適切な治療を選択することで改善できます。

まず、内視鏡検査は必要です。
そして症状にもよりますが、痛みが長く続く場合には腹部エコーを行うことをお勧めします。
胃が悪いと思っていても、膵臓などの臓器に原因が見られることがあります。
腹部エコーもした方がいいでしょう。

内視鏡で胃炎があればピロリのチェック、ピロリ菌が陽性なら除菌をしましょう。

機能性胃腸症のガイドライン上も機能性ディスペプシア(FD)の治療のまず初めにすることはピロリ菌の除菌となっています。除菌療法により一定の割合でディスペプシア症状が改善する事が報告されています。1)

またピロリ菌の除菌は胃癌の予防にも繋がります。

内服薬としては、まず胃酸の分泌を和らげる薬、または運動機能を改善させる薬の開始がいいでしょう。アコチアミドのように日本人を対象とした臨床試験2)で有効性が示されている保険適応薬もあります。

身体と心は密接に関係しており、様々な症状に結びついています。機能性ディスペプシア(FD)を含めてた胃の痛み・不快感、胸詰まる感じなども、心の不安定さからくるものだったります。このような場合、心療内科的な治療を取り入れることにより、速やかに改善されることが期待できます。

 

1)ZhaoB,et al.Efficancy of Helicobacter pylori eradication therapy on functional dyspepsia:a meta analysis of randomized controlled studies with 12 month follow up. J Clin  Gastroenterol 2014;48:241-247

2)Matsueda K , et al . Clinical trial: dose-dependent therapeutic efficacy of acotiamide hydrochloride in patients with functional dyspepsia – 100 mg t.i.d. is an optimal dosage. Neuro-gastroennterol Motil 2010 ; 22: 618-e173